2025年、世界中の新エネルギー自動車や蓄電池市場が続けて成長し、これに伴いリチウムイオン電池の出荷量が前年比で大幅に増加し、さらにリチウム電池の四大主材の出荷量もすべて前年比で大幅に増加している。リチウム電池材料分野は新たな拡大生産周期に入り、生産能力が大幅に拡充されている。動力電池が大規模に応用される中、安全性の問題は常に電池の核心技術的課題であり、急務の改善が求められている。同時に、動力電池の需要の増加がセパレータの需要を押し上げており、したがってセパレータ技術は高安全性・高性能化に向けて発展することが必然的な傾向となっている。
高安全性のニーズを満たすために、耐熱性・高安全性のセパレータがリチウムイオン電池の研究における鍵となっている。その中で、耐熱収縮性に優れ、破膜温度の高いパラアラミド / ポリオレフィン複合セパレータの優位性が際立っている。
パラアラミドはハイテク特殊材料で、優れた耐熱性能と安定した化学性能を持ち、さまざまな分野で好まれている。しかし、セパレータコーティングの応用分野においては、材料の分子剛性と析出時に放出される応力のため、コーティング分野で量産化を実現することが難しかった。
金力グループは早くも2017年からパラアラミドコーティング技術の研究開発を開始し、清華大学の庹新林教授チームと協力して、パラアラミド樹脂の工業化連続重合生産を成功裏に実現した。研究開発の過程で同社は重要な技術的難関を突破し、この技術製品の量産化を達成した。特に注目すべきは、アラミドセパレータが卓越した性能を持ち、高温環境下での表現が際立っている点だ。その破膜温度は400℃以上に達し、250℃の高温環境下でもセパレータは構造の完全性と寸法安定性を維持することができる。この卓越した性能は電池応用分野で十分に発揮されており、各大電池メーカーはアラミドコーティングセパレータの性能を高く評価し、さらなる製品供給を求めている。
パラアラミドセパレータの注文量が続けて増加するにつれ、金力グループは生産能力の向上を計画しており、アラミドコーティングの総生産能力を年間7.5億平方メートルに設定している。うち、一期生産能力は年間2億平方メートル、二期生産能力は年間5.5億平方メートルで、トップクライアントの需要予測を満たすことを目指している。